国が掲げるインクルーシブ教育とは
前半は勢いで書いてしまいましたが、
インクルーシブ教育を改めて調べてみると支援級を増やす=インクルーシブ教育には繋がらない気がして…トンチンカンなこと書いてしまった。
と思ったのですが、文部科学省のホームページを見ると
インクルーシブ教育の理念の構築は我が国の最重要課題。そのために特別支援教育システムを確実に勧めていく必要がある
文部科学省より
といったことが書いてあったので自分が書いたこともあながち的外れではないと思いました。
まず、なぜ共生社会を目指すのか。障害児の親として、私個人の意見としては、国がそういう方針でいてくれていることは嬉しいです。
ですがニュースで見るように特別支援学校の生徒数は増える一方だし、就学相談を通して教育委員会は「障害児は特別支援学校、勉強できるレベルにある子(トイレに行ける、45分座れる、意思疎通ができる、体力面に問題がないなど)ね」という価値観で動いていると思わざるを得ませんでした。
ところが私が見学した2校の支援級には「どんな子でも可能な限り受け入れる」という姿勢が見られました。
学区外支援級2回目の見学の様子
見学についてようやく書いていきたいと思います。
前回は見学会という形で他の家族のかたもいらっしゃいましたが、今回は私たち家族だけのために時間を設けてくださいました。
玄関につき、娘は比較的スムーズに上履きに履き替えることができました。
支援級の女性の先生が2人で出迎えてくれました。
「こんにちは!!」
私に促されてではありますが、娘が大きな声で挨拶すると
「ひまりちゃんこんにちは」
と腰をかがめて挨拶してくれました。
私の母校でもあるこの学校の懐かしい匂いを感じて、娘もこの学校に来たんだなと感慨深く感じました。
教室に案内され娘は席に座れていました。机の上には塗り絵が4冊と色鉛筆、クーピー、クレヨンが置かれていました。
「ひまりちゃんどれがいいかな?」
ディズニープリンセス、ドラえもん、アンパンマン、はなかっぱのラインナップのなかから
「はまかっぱ!^_^」
と舌足らずな口調で娘が選んだのがはなかっぱだったことに驚いて「はなかっぱ知ってるんだ」とつい言ってしまった。
「どれでかきたい?」
「これえー!!」
娘が選んだのはクレヨンでそれもやっぱり予想外でした。そのときは私も必死だったので、あまり感じませんでしたが、今書いていると娘の成長をすごく感じて泣きそうです笑
ひと段落して先生があらためて支援級の説明をしてくださいました。
唯一心配だった交流学級(普通級)で一緒にご飯を食べる習慣は、コロナのため今はなくなっているようです。戻ったとしても毎日ではなく週に一回のようで安心しました。
行事は全て普通級と一緒に行うとのことで運動会も混ざって走ったりするみたいです。
「順番はどんなかたちですか?」
と聞くと
「後じゃないと緊張してしまう子などもいるので配慮したりしています。ただ一番後ろだと帰りは一番前になったりしてしまうので真ん中ら辺にしたり…」
とにかく配慮してくれそうな学校なんだろうなと感じました。娘はそういうこだわりはこれから出てくるのか、それともそういうこだわりはない子だといいんだけどなと考えたりしていました。
「修学旅行や遠足は親が同行する形ですか?」
「いえ基本的にはお子さんのみで参加してもらっています」
ちょっと不安かも(⌒-⌒; )でも娘の成長を信じよう。
「トイレができるかが不安なのでトイレをあとで拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」
「どうぞどうぞ!いま見にいきますか?」
とみんなでトイレへ。
古くて匂いが気になるお子さんもいます。と聞いていましたがかなり清潔にされている印象でした。私がいた頃はもっと汚かった^^;あとは洋式トイレは1つだけの印象でしたが、この階に限ってかすべて洋式だったのも配慮を感じました。
「おしっこ出る?」
と娘に聞くと
「でる!」
と言うので先生に確認したあとトイレ実体験。
娘はルンルンと言った感じでトイレに入っていきましたが、私がドアを閉めようとするとやっぱり怖がって
「おしっこでないのー!!」
と戻ってきてしまいました。その後便器に座ることはなんとかできたのですが、排尿はできなかったですね^^;
一人で行けるようになるのかなあ、とちょっと心配になりました(⌒-⌒; )
「最初からちゃんと中に入れてすごかったですね!」
と先生は褒めてくださいました。家のトイレじゃないと嫌だというこだわりがあるお子さんもいますもんね。
教室に戻り椅子に座ると娘はちょっと集中力が切れたのか
「レストラン行きたい〜!」
「スーパー行きたい〜!」
と言い出しました。
「先生とお話ししてるからちょっと待ってね」
ちょっと待ってねで泣き出すことが家にいるときは多いので心配しましたが、なんとかぬりえに戻ってくれました。
意外と椅子に座れるなという印象は持ちました、ただぬりえにあまり手をつけてないのはちょっと心配でしたね。先生がそばにいて随時指示しなくても娘はプリント学習したりできるのかな…。
そのあとは本日の主題とも言える
「娘は就学相談で支援学校を勧められたのですが、支援級に入るためにできておいたほうがいいことはありますか?」
ということを聞いてみました。
「お子さんが過ごしやすいという意味でお着替えなどはスムーズにできるように練習していただくのがいいかもしれません。体操着に着替えることも多いので」
机にずっと座れないとダメとか、チャイムが鳴ったら切り替えれるようにしてくださいとかは一切言われませんでした。みんな最初は難しいですよー^_^とのことでした。
「貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。不安をだいぶ払拭することができました」
今日はもう質問することも思いつかず、1時間ほどで面談は終了しました。
帰りは小学校が意外と気に入ったのか娘はなかなか上履きから靴に履き替えなくて結局私が少し手伝う事態になりましたが、帰るというタイミングで娘が自分から先生に手を振っていたのはちょっと感動しました。
私が促して「さようなら」と娘が言うと先生は
「がんばったね!」
とポケモンのシールをくださいました。娘の小学校に対する好感度が上がっていたらいいな。
帰りの道を家族で歩いていると
「俺が思っていたよりひまりはしっかりしてると思ったよ」
夫もそう言ってくれて良かったです。
私としては支援級に行く可能性が高まったことでなんだか急に不安な気持ちが増した気がしています笑
が、娘を信じて、あとはできなくてもいいんだという気持ちでこの道を歩いていきたいです。
次は月末にまた就学相談があるので、改めて支援級志望を伝えてきます!