澤口先生の「発達障害の改善と予防」という本を知ったのは年長になってからだと思います。内容はまさに衝撃。発達障害は誰のせいでもないし、原因はわからないと書いている本が大半だと思いますが、「親のせい」だとは書いてないと思いますが、妊娠中の母親の過ごし方や幼少期の接し方で発達障害になってしまう場合があるといったことが書かれています。あとは遺伝の可能性も。
取り組んでいた「澤口式育脳法」
こちらの記事にも書きましたが、上記の本にプラスして澤口先生の教材セットを購入して、「ワーキングメモリ訓練法」はすでにおこなってきました。
しかし、本にもある通り正しい方法でやらなければ効果が上がらないばかりか、悪影響を与える可能性すらある、ということで正しい方法を知るために今回40分1万円の電話面談を受けることにしました。
面談概要
面談の相手→澤口先生の奥様です。昔は対面式の面談を行っていたようですが、コロナということで今は電話での面談しか承っていないとのこと。
費用→40分1万円(延長30分につき5000円)
日程→こちらの都合の良い日程を複数挙げさせていただき、その中で大丈夫なようならその中から決定するみたいですが、私の挙げた曜日はなかなか空きがなかったらしく日程はなかなか決まりませんでした。が、申し込みから2ヶ月後くらいにいよいよ面談を受けられることになりました。
澤口式育脳法のあり方にちょっと疑問を感じていた部分もあり、この面談で得られるものがなければ私は澤口式育脳法は終了しようと思っていました。
娘さんは発達障害ではない
面談が始まって早々、
「2歳くらいの時にお子さんに笑いかけたら笑い返してくれましたか?目を見つめたら見つめ返してくれましたか?」
と聞かれました。答えはどちらも「YES」です。娘と目が合わないと感じたことはほぼありません。
それを伝えると先生(と呼ばせていただきます)は
「お母さん、娘さんは先天的に脳の機能に障害を持っているわけではありません。なんらかの理由で脳が歪み、発達障害や知的障害に似た症状が出ているだけですよ」
とおっしゃいました。
本を読んでいる人間としては「だからすぐに治るんだラッキー」とは思えませんでした。後天的発達障害なら簡単に治るとか、症状が改善しやすいとは本には書いていなかったからです。
ただ、今までなんとなく娘は発達障害じゃないんじゃないだろうか、発達障害だとしたら私の育て方によるものなのかもしれない、とは感じていたので
先生のおっしゃることを100パーセント信じるわけではないですが、「やっぱり私のせいだった」とは思いました。
先生「娘さんが小さい時にYoutubeとか見せてなかったですか?」
私「見せていました。フラッシュカードなどではないですが数字を覚えるのに良さそうな動画などを見ていました」
先生「あ〜(落胆といった感じ)動画に出てくるのは2次元のキャラクターですよね?」
私「はい、そうです」
先生「小さいうちから知育的な内容の動画を見せることは逆に脳に悪影響を与えます。あとは友達と実際に遊ぶ機会が少なく、2次元のキャラクターばかり見ていては社会性が育たないんですよ。おそらく娘さんが発達障害のような症状が出ているのはそれが原因です」
私「…そうなんですね」
としか言えなかったですね。確かに娘が赤ちゃんの時に家事をしている間などに動画を見せることが多かったです。それが普通よりも長時間だったのかもしれないし、見せる動画が悪かったのかもしれない。
過去の自分を責めても仕方ないとは思うけど、もう少し子供のことを考えて生活するべきだったのかもしれない、と改めて反省しました。
先生「もちろん今は見せてはいないですよね?」
私「基本的には見せていませんが、たまに見せてしまっています」
先生「全く見せないようにしてください」
全くは難しいと思いつつ極力0にしていこうと心に誓いました。前までは娘が自由にiPadを見れる環境にしていましたが、ちょうど9月くらいからiPadをやめさせたんです。同じ時期に藤川先生の栄養療法を始めていて、そのおかげで娘は体力がつき、言葉も増えてきたように感じていましたがもしかしたらiPadをやめたことがきっかけかもしれませんね。証明のしようがないことですが。
数々のアドバイス
定型児と触れ合う環境が大事
その後、様々なアドバイスをいただきました。
先生「娘さんは今療育園に通われているんですか?」
私「はい、そうです。年少は幼稚園に行っていたのですが、年中から療育園に転園しました」
先生「あ〜(落胆)。そのまま幼稚園に行っていれば良かったのに…。療育園の子たちと関わっても言葉の成長は見られませんよ。どうしても大人とのコミュニケーションが中心になってしまいます。子供同士のやりとりってワガママですよね?でもそれが脳の発達にすごく良いんですよ」
私「そうなんですね〜」
先生「小学校は普通級ですか?支援学校ではないですよね?」
私「支援級です」
先生「できたら普通級がいいですので、知的な部分を伸ばしていけるように頑張りましょう」
私「はい!(そうしたいのは山々です)」
定型児との触れ合いが大事ということを強調されており、定型児が遊んでいる公園などに積極的に行くことを勧められました。遊べなくても定型児が遊んでいる声を聞くだけでもいい影響があるらしいです。
本を見せない読み聞かせをしよう
毎日やってほしいこととして「絵本を見せずに読み聞かせする」ことをオススメされました。スウェーデンではよく行われているそうです。絵本の絵を見て子供が物語を想像するよりは、親(特に母親)の言葉を聞いて、物語を理解することで社会性が育まれて行くのだとか。
本を読むのが難しければオリジナルストーリーを自作してもいいらしいです。
ジョギングしよう
緑を見ながらのジョギング(有酸素運動)が脳にいい影響があるというお話もされていました。IQ80の女の子がiPadを辞めて、一日10分程度走るようにするだけでIQ100程度になった例もあるそうです。
ワーキングメモリ訓練法(数字カード法)の正しいやり方
一番知りたかったワーキングメモリ訓練法の正しいやり方についてを書いていきます。まずワーキングメモリ訓練法をする前に「数の概念」を理解しておくことが大事とのことでした。
ものが2つあるのを見て「2」と瞬間的に答えられるようにしていかないといけません。1、2…と数えるのでは意味がないそうです。定型児であれば5つくらいであれば「5」とすぐに答えられるようにしていくべきらしいですが、娘の場合は4までわかればワーキングメモリ訓練法に移行していいということでした。
ワーキングメモリ訓練法で使う数字カードは0から9までの数字が書かれたカードを使いますが、0は抜かした数で構わないとのこと。娘の場合はまずは2枚からでいいそうです。
方法としては
1、1枚目のカードの数字をまず見せる
2、カードに書かれた数字を読ませる
3、机の上に裏返す
4、2枚目のカードの数字を見せる
5、カードに書かれた数字を読ませる
6、先ほどのカードの上に縦に重なるように裏返しておく
7、「1枚目はなんだった?」などと質問する
というものでした。なんといまやっている方法とほとんど変わりませんでした。ただ、カードを縦に重ねる部分は違ったので先生の言われていたようにやってみようと思います。
これが最初のやり方で、これに慣れてきたらカードの数字を見せ終わった後に完璧にカードを隠してしまう方法に切り替えるそうです。カードがそこにないだけで格段に難易度が上がりそうですね。
見せ終わった後にカードを完璧に隠す方法で4枚できればIQは85レベルに達するらしく、5枚できれば普通級に適応できるようになるのだとか。
今の所「普通級」にいけるレベルになる、とは思えないですがもう少しこの方法を正しいやり方で続けていきたいと思います。
ちなみにこのワーキングメモリ訓練法は小学校3年生まではIQが上がると言われているらしいです。1回この方法を取り組んでから続けられる期間は3ヶ月とされていますが、4ヶ月休めばまた始めてもいいようです。