「発達検査が全て」と言う人は少ないですが、少なくとも専門家に見ていただくものなので参考にされているかたは多いと思います。
現在娘は6歳です。2021年9月に受けた発達検査での娘の知能指数はIQ39(田中ビネー知能検査V)。初めて発達検査を受けたのは2020年の2月、年少の冬で、当時の発達指数はDQ38でした(新型K式発達検査)。
IQ39、中度知的障害という事実に違和感
2021年9月の発達検査の前にこんな記事を書いていました。
内容は「年少の時の発達検査は手当が欲しかったのもあり何も対策ができていなかったし、親が娘に対して何もしてあげられていなかった。療育園に1年通い、家庭学習を頑張った今なら全く違う結果が出るのではないか」というものでした(当時控えなどが何もなかったのもあり娘のIQが36だと勘違いしていました、DQ38でもあまり変わらないかもしれませんが、ここにも訂正させていただきます)。
そもそも発達検査は「対策」するものではないので年少時の娘の発達検査は正しい結果だったと思います。だけど2021年9月時点の娘のDQが38というのは違和感がありました。ひらがなが読めるようになっていたり、数字がわかってきたりしているのもありましたし、会話もだいぶできるようになっていると感じたからです。実年齢マイナス1歳くらいかなあと感じていました。
正直親の困り具合から考えても娘の発達障害・知能障害は軽度だと感じることが未だに多いです。
ですが最初に書かせていただいた通り、娘の知能指数は年少時と変化がありませんでした。(DQ38→IQ39)。新型K式発達検査から田中ビネー式知能検査に発達検査が変わるタイミングで大きく数値が下がる場合があるのは他の方のブログを見て知っていたので、そういう意味では下がらなかっただけ娘の発達が進んだと言えるかもしれない(これは全く個人的な意見です)。そんなことを考えるくらい娘のIQが上がらなかったこと、娘が中度知的障害であるという事実に違和感を感じています。
できることから発達年齢を分析
勉強的な知能と発達検査で分かる知能はまた別物だというのも聞いたことがあります。同じ中度知的障害の男の子でいろんなことができる様子をYoutubeで見たりもしています。
全部のことが発達年齢(娘の場合は2歳9ヶ月)通りしかできない、ということではないこともわかっています。総合的に見て2歳9ヶ月ということ。…いやでも総合的に見てももっと高いだろ?と思ってしまう親心…。
それでは娘のできることから勝手に発達年齢を分析していきたいと思います(検索上位に表示されていて内容に問題がなさそうなサイトの記事を引用していますが、厚生労働省とかのデータとかではないので信頼度には若干疑問があります)。
ひらがな
まずは、ひらがなです。
平均的に、ひらがなが読めるようになるのは4歳、ひらがなが書けるようになるのは5歳と考えられていますが、早い子もいれば遅い子もいます。
エデュケアポイントより
こういう記事を見つけました。他の記事を見ても「小学校入学前に読み書きができると良い」など書いてあります。娘は自分の名前を書けますし、基本的にはこちらが指定するひらがなを書けるので「ある程度読み書きができる」と言ってもいいのではないでしょうか。
発達年齢は5歳とします。
ちなみにカタカナは入学前には読めないでも良しと書いてありました。
数字
次に数字です。
個人差は当然あるでしょうが、1~10の数字を読めるのはおおむね5歳頃です。
Senwisdoms 医療と育児と心理学より
娘は2021年9月3日時点では、1から5までの数字は読めましたが、6から10の数字は読めませんでしたが、
現在は50までの数唱や数字を読むことができます。ランダムで見せても読めますし、書けるのでこの3ヶ月で本当に進化したなと感じざるを得ません。
話がズレましたが数字に関しても発達年齢は5歳とさせていただきます。
ひらがな、数字を覚えた覚えた手順は下記の記事にまとめました
運動能力
様々な指標がありますが最近娘ができそうでできない「ケンケン」は何歳からできるのか、で調べて見ました。
ケンケン(片足跳び)ができるのはおおむね4歳頃です
Senwisdoms 医療と育児と心理学より
娘はまだ「ケンケン」ができないので発達年齢は4歳以下ということになります。ただ、以下のページによると
5歳…スキップやでんぐり返しができる、主な色がわかる、親と普通に会話ができる
秋山こどもクリニックより
でんぐり返りは4歳の頃からできるので、運動能力の発達年齢は分析が難しいな、と感じました。親としては娘は運動能力は年相応にあるけどやる気がないタイプに感じています(自信がないというか)。
言葉
言葉の発達はやはり遅れが顕著に見られる分野ですね。
【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
こちらの表を見る限り娘は3〜4歳くらいかなと思っています。昨日は「かに おばあちゃんに もっていこう」と言ったりしていましたし、4語文もたまに出てきています。
ただ、こちらの質問に対し、返してくれないこともありますし、「単文で大人と会話できる」という部分は当てはまらないかな〜。
下記のリンクの表によると、「自分の年齢・両親の名前を言える」のは3歳とあります。
娘はこちらに関しては誰が聞いても答えられるのではないかと思います。
一方下記のリンクによると、「お腹が空いたらどうする?などの質問に正しく答えられる」のは4〜5歳とあります。
娘は「寒い時どうする?」の質問についに答えられた、とこの記事では書いていましが、
さっき「お腹が空いたらどうする?」と聞いたら「カニ」と言っていました。正しい回答のような気もしますが「眠くなったらどうする?」の質問にも「カニ」と答えていましたので、まだ4〜5歳の会話レベルには達していないと見ていいかと思います。
しかも外では一言も発しないことも多いのでもしかしたら対外的には1歳台かもしれません。
発達年齢は3歳としておきます。
生活能力
生活能力は一人でできることが多くなってきていると感じています。
まずは着替えから、
4歳になると、個人差はありますが、たいていの服は一人でスムーズに着脱できるようになっていきます。しかし、ボタンなどはまだ練習が必要かもしれません。
mamariより
娘はボタンやフックがある服でも一人で着替えられることが多いので4歳のレベルには達しているのかもしれません。
歯磨きに関しても一人でシャカシャカと上手に磨けています。歯磨きに関しては「中学校まで仕上げ磨き」をしてあげるべきという意見もあったりして発達年齢を分析するのは難しそうでした。
「排泄の自立」に関しては、このような内容を見つけました。
4~5歳ごろ:トイレでお尻をふけるようになる
世の中にある様々なことを知って、笑顔で楽しむためのブログです。より
娘は排泄はトイレ以外ではほぼしなくなりました。おもらしもありません。ただ、お尻にウンチがついてしまっていることがあるので完璧に自立しているとは言えません。上記のサイトによると4〜5歳がトイレでお尻をふけるようになる目安、とあったので娘の発達段階は4歳くらいでしょうか。
生活能力に関しても日常生活で困ることは比較的なくなってきています。生活能力の発達年齢としてはだいたい4歳くらいなのではないかと思っています。
問題行動
最後に問題行動から分析していきましょう。
娘の今の代表的な問題行動の一つが食べちゃいけないものを口に入れることです。
おおむね3歳までの幼児ではこうした行動がよくみられますので、誤飲事故などを防ぐため、身の回りに危険なものを置かないように注意しましょう。
teniteoより
こちらのページによると食べ物じゃないものを口に入れるのは3歳までとあります。他にも道路に飛び出してしまうなど娘は行動面でまだまだ発達が遅れている部分があるのは確かなので、発達年齢は2歳としたいと思います。
発達年齢を分析した結果
全般的に見たわけではないし、親の主観なのでもちろん当てにはなりませんが、親が見る限り娘は勉強的にはほとんど遅れを感じていません。低く見積もっても4歳くらいの問題は理解できるのではないかと感じています。
生活能力や運動能力もこの3ヶ月くらいで本当に伸びました。年長中にトイレで排泄できるとは思っていなかったです。まだ少し補助を必要とする場面もあるので大体2歳くらいの遅れなのかなと感じています。
改めて遅れを感じるのが「言葉の発達」、「問題行動」の部分です。他の項目と比べて明らかに遅れを認識しています。この項目に関しては発達年齢2歳9ヶ月でも仕方ないのかな、と感じます。
全体で見てみると、「2歳9ヶ月という発達年齢には違和感を感じる」という結論は変わりませんでした。
親が感じる発達年齢と発達検査の発達年齢の差の理由
できる部分があるのでそちらを基準で考えてしまう
なぜ私は娘の発達年齢が2歳9ヶ月というのに納得できないのか考えてみましたが、勉強面など年相応を言っていいほどできる部分があるのでそういう部分に引っ張られてしまう部分があるのだと思います。
もう少し客観的に広い視野で娘を捉えていかないといけないのかな、と反省しました。
発達検査という限られた時間の中で娘の何がわかるという反発
一方でやはり1時間そこら様子を見ただけで娘の何がわかるの?という気持ちもあります。いろんな子供を見てきた専門家のかたですからね、私よりは見る目があるのは確かでしょう。
だけど娘に関しては私が一番わかっている、という気持ちがあります。
この前の知能検査で「基本的には生涯に渡り知能指数は変わりません」とも言われましたが、ブログを見ている限り2歳とかの時よりどんどん数値が下がっていくのが一般的な気がしています。数値が変わる例があるのに「変わらない」とか言うなよと思う(笑)。
娘は場面緘黙症ではないか
娘の様子は家族の前にいる時と療育園にいるときなどで全く違うように見えます。家では比較的うるさいくらいに話すのに(まだまだ会話というレベルではないです)、療育園では朝の挨拶の時に名前を言ったり、昼食時におかわりを要求する以外はほぼ話しません。
娘はもしかしたら場面緘黙症なのではないかと考えています。
場面緘黙症(ばめんかんもく)とは、家族を相手にすれば自由に話ができるのに、幼稚園や保育園、学校などの特定の社会的状況では声を出して話をすることができない状態を指しています。
新宿ストレスクリニックより
子供に発症することがほとんどで、性格によるものとして見過ごされてしまいがちです。
まだ医師に相談してみたわけではないし、おそらく親だから「もっと話せるはず」と思っているだけだと思うんですけどね。今後医師に相談していきたいとは思っています。
娘の発達年齢や知能指数に納得いかないからといって、状況だけ考えれば「中度知的障害者」として手厚く支援を受けていることには本当に感謝しています。
前に記事を書いたこともありましたが、どうしても「軽度知的障害」として認められたい、とかいうわけでもありません。
親だから娘を「過大評価」することなく、だからと言って発達検査の結果を鵜呑みにするのではなく、娘の「現在」の発達状況をできる限り客観的に今後も分析して行きたいと思っています。
ランキングに参加しています。ブログ更新の励みにもなりますので応援いただけるかたは下記のバナーをクリックしていただけましたら嬉しいです!
にほんブログ村 ◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ通信教育 【幼児コース】